吹田市は住みやすい?公共施設見学へ

『吹田を知る!』為の吹田市の施設見学新人研修会に参加しましたので、一気にドカーンと私視点でご紹介いたします。
公共施設というと、警察署や図書館、学校などその他多くの施設があるかと思いますが吹田らしさを一挙にお伝えいたします。

1. 南吹田下水処理場

「どこに流れていくのか?」
改めて考えるきっかけになりました。
水の流れていく先、下水道の役割はとても大切です。
生活環境を改善し、病気を防ぎ、浸水から街を守り、水質を保ちながら下水道資源の有効な活用など、普段何気なく水を使ってどこに流れていくのか、市の安全にも関わる非常に大事な場所が南吹田にある下水処理場です。

実は、大阪府内の処理場は少ないにも関わらず、吹田市は単独公共下水道を導入した自治体なんですね!

単独公共下水道システムがどういう事を意味するかというと、自治体パワーで水質汚染のリスクを減らせるので、環境への悪影響を少なくし、病原体や有害物質の除去による疾病の拡散リスクを減らす事ができます。
また、設備や設計におけるコスト削減を含め、新たな住宅地や工業地帯の開発に向けて都市計画を効率化しやすくし、持続可能な取り組みを進める為の基盤にもなり得ます。

吹田市は地域の健康や安全、そして環境保全を促進している自治体なんですね。

詳しい仕組みを知りたい方は、吹田市ホームページ〈南吹田水再生センターの下水処理のしくみ〉をご参照ください🌟
汚泥の脱水ケーキは性質的に臭いがあるものの肥料としても使われているそうですが、多くは産業廃棄物として処理されるようです。

ちなみに、『ケーキ』というと・・・
美味しそうなイメージがありますが、かたまりの事を意味します。
なので、化粧品でも固形のおしろいのことを『ケーキファンデーション』なんていう表現もしますよ♪

見学を終えてからというもの、議員でもあり主婦の私は、生活の中で有機物を流す事にかなり配慮するようになりました。
汚水中の汚れの原因である有機物の中で、食品や生活用品の中で影響順にご紹介すると…

🌟天ぷら油(使用済み) 
🌟マヨネーズ
シャンプー
台所用洗剤
中濃ソース
ビール
牛乳
煮物汁(肉じゃが)
味噌汁(溶けたじゃがいも)
米のとぎ汁(1回目)
【参考:環境省より〈生活排水読本〉

の汚水力は桁違いに断トツです!
鍋に残った油など、なるべく拭き取ってから洗うなど、ひとりひとりの流さない配慮は大きいです。
見えない些細な事かもしれませんけど、毎日の事はやっぱり影響力大ですよ。

2. 中学生の学校給食(昼食)

お昼ごはんに、はじめて中学生の学校給食を頂きました。
思っていたよりも、味や栄養バランスとしても整っていて美味しかったです!
大人なので694円定価を払いましたが、給食費としては1食「340円」です。
現在一時的に、令和5年4月分から令和6年3月分まで、半額の170円としての提供が決まっています。

吹田市には、現在18校の中学校があり、平均喫食率が実は全体の2割らしいんです。
なぜこんなにも栄養バランスがとれていて安いのに喫食率が悪いのか?
教育委員会より考えられる理由をお聞きしたところ、塩分が考慮されている為か冷めると味が薄味で、教室から離れている配膳室まで取りに行くのが面倒だからという事でした。

そもそもの背景として、中学生は昼休み時間にも他の活動があってご飯を食べる時間が少ないと聞きます。
取りに行って返しに行く時間がバタバタだと思いますね。

私の子供達はまだ小学生なんですが、保護者目線からいうと、選択制だと給食予約が月毎の予約であることでタイミングを逃すと1ヶ月丸々注文できない点は利用しづらいですね。それと、支払方法が前払いのコンビニ支払いらしいんですが、在宅でも可能なクレジットカード支払いにも対応して欲しいところ。24時間とはいえわざわざ店舗に出向き、しかも振込用紙を使って手数料もかかる・・・なんか不便です。
育ちざかりの子に提供されるおかず量ももっと多めにしてほしい気もします。
それと、❝利用率が低い❞理由でのためらいと言いますか、他の子が利用していないと利用しづらい生徒や保護者の繊細な心情もあるかと思います。

改善点はいっぱいある気がしています。
また、本市としては、令和8年度に向けて全員喫食に移行する動きがあるものの、まだ動きとして鈍く、一番の問題は給食センターの場所の課題が大きいのが現状です。

3. 消防本部

江坂町にある消防本部に行きました。

消防の指令センターは何ともかっこいい!
男の子のなりたい職業ランキング上位になる結果も何となくわかるような感じですね。
吹田市、豊中市、池田市、箕面市、摂津市の消防指令業務を共同運用する高機能消防指令センターになっていました。
どの市の管轄であってもすぐに対応ができるような仕組みになっています。
隣接市と共同システムになっている点、安心ですね。

また、消防本部なので建物自体がしっかり守られている必要があり、せっかくなので免震装置も見せて頂きました。

床下に入った事がなかったので大変貴重な体験でした!

ちなみに、消防本部には女性団員さんの為に作られた特別ルームもあり、吹田市では女性の消防団員さんも活躍されています。
男女問わず、職業の選択の幅が広がっております。
いざ、有事の際に細やかな配慮が期待できる女性団員さんの存在は本当に大きいと思います。職種が体力勝負なだけあって男社会がより強めかと思いますが、ウーマンパワー全開で頑張って頂けるようなサポート体制が必要ですね。

4. 片山浄水所

片山浄水所は、良質な地下水を原水とする全国でも珍しい浄水施設として、1953年(昭和28年)にオープンされました。
約23,200㎡(テニスコート90面)の敷地に井戸が10本、貯水池が3つ、地下水を処理する水処理施設となっています。

吹田の水は美味しいで有名なんです!
生命の源はなんといっても水なので、吹田市の良さの1つだと思います。
水の綺麗さにちなんでかどうかはわかりませんが、吹田市の学校では水の競技である水泳にも力が入っており、小学校の卒業旅行で遠泳に行くほど。

吹田市は美しい水の街なんですね。

施設の外に出ると、片山坂沿いにミニ庭園と不思議な虹ますのオブジェがあり、地元の方々が花を育てておられるひっそりとステキなミニ庭園があるのです。
吹田のパワースポット発見でしょうか。(勝手に命名)

実は吹田市の歴史スポットです。
片山浄水施設のある場所はかつて、ニジマスの養殖場や釣り堀、ミニ水族館、植物園、プール、滑り台などのある『水道遊園 虹ますセンター』として、浄水場に併設した市営の遊び場があったのだそうです。私もまだ生まれていない40年ほど前の話ですが、年々利用者が減少した事でなくなく閉設されたのだとか。

ちなみに、ニジマスは健康にいい魚なんですよ。
ビタミンB12やビタミンD等が豊富で、神経系や骨粗しょう症の予防に効果があるだけでなく、不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が含まれているので、コレステロール値を下げる効果も期待でき、癌の発生や血栓の形成を抑制し、高血圧や動脈硬化の予防にも有用とされております。

訪れた方は健康で長生きができるパワースポット♪ になればいいなー。


また、災害時の応急給水の説明にて、災害等で断水が起きた時に水がもらえる場所の案内もありました。(※普段はでません)
片山地区以外にお住まいの方も、吹田市各所の給水スポットに運ばれますのでご安心ください。

5. 資源循環エネルギーセンター

吹田市内の家庭と事業所から収集された一般廃棄物のうち、燃焼ごみを焼却処理する為の施設です。


「カミサマ~」
そんな声がすると思って振り返ったら、同じ会派のメンバーが!二度見したわ。
大阪の議員ですからお笑い入ってますね。笑
トイストーリーで見たことのある映像に似ていました。
くるくるプラザという施設は万博記念公園の近くにあります。
ワークショップや子供のイベントも企画されていますので、ぜひ一度遊びに行かれてみるのもいいかもしれません。

ゴミがまるで宝石のようなキラキラした溶融物に早変わり!
溶融炉の中で1,700度~1,800度の高い温度で溶かされたゴミは、スラグとメタルという資源物として生まれ変わります。
ごみを燃やさず溶かす事でスラグやメタルが作られ、スラグやメタルによってごみが資源化されていくカラクリの説明がありました。

主にスラグはアスファルトやコンクリートなどの材料、メタルは建設機械のおもり等に使用されています。

また、吹田市は粗大ゴミを無料で回収している珍しい自治体なんです!
吹田市に長らくお住まいの方は珍しくないかもしれませんが、他の自治体ではない取り組みの1つです。

地区によって回収日が異なりますが、廃棄物のどこか一辺が60cm以上のもので、市が収集できるものには「不用品」の貼り紙をし、所定の場所に大型複雑ごみの収集日の午前8時までに置いておけば、回収してくれます。
まだ使えるものであれば、売ってリユースする事も推奨している市です。

6. パナソニックスタジアム

吹田市というと4万人収容できるパナソニックスタジアムがあるのは有名です。

指定管理団体はガンバ大阪で、建築費用140億円は税金ではなく、民間企業や個人からの寄付金!
大規模修繕費もガンバ大阪が負担し、費用面において吹田市は負担していないんですね。

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実は、パナソニックスタジアムは地域の防災拠点の1つにもなっており、災害対策本部のバックアップとして機能しております。
災害用備蓄倉庫には、テントやトイレ、オムツ、多種多様な生活雑貨が備蓄されており、太陽光発電による電気確保や生活用水の確保など、有事に際しての避難所対策としてしっかり取り組まれている施設である点もわかりました。


芝生がなんとも絶景!
太陽光と水、風の供給に配慮した設計になっております。

7. 危機管理センター

災害対策本部が開かれる場所、市役所本庁にある危機管理センターに戻って参りました。

たまたま座った席ですが・・・

本部長席(市長席)とはいざ知らず、着座。

ワンフロアで効率よく、災害対応オペレーションシステムを最大限活用しためちゃくちゃ最新の機能が取り入れられておりました。
マルチスクリーンには災害時に必要な情報をワンタッチで映し出すことができ、河川カメラやドローン、高所カメラなどの映像で被災現場の詳細な状況の把握、吹田市防災情報システムで市全域の被害状況や避難所などの状況の把握が行われる仕組みに。

国、府、自衛隊、災害派遣医療チーム(DMAT)など災害時に応援部隊として駆け付けられた際にすぐ入室頂けるリエゾンルーム、
有事の際は報道関係者へ情報共有ができるスペースなど、ワンフロア化され常設されています。

8.【まとめ】吹田市は住みやすい?公共施設見学へ

議員補佐役の議会事務局よりスケジュールを組んでいただき、公共施設のうち幾つか主要なエリアを1日で回らせて頂きました。
大変感謝しております。
私はもともとの吹田市民ではなく、関西出身ではありながら関東から吹田市に移住してきた者です。
一番のネックであった関東で育った子供達にとっての言葉の壁、そして治安に関して、吹田市は優しい自治体であった点は大きかったと思います。

万博記念公園や大型複合ショッピングモール『ららぽーとEXPOCITY』があり、都心へのアクセスも良好です。

ただ、全国的な問題ではありますが、少子高齢化問題や一部ではドーナツ化現象と言われる現象が起こっている地区もあり、建物老朽化に伴いまちづくりの再整備時期に直面している点など、ピンポイントで捉えればさまざまな問題を抱えている自治体でもあります。
まずは吹田を知って、少しでも改善に向けて動けるよう努力いたします。

投稿者プロフィール

後藤 久美子
後藤 久美子吹田市議会議員
同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業(中高一種教員免許取得・音楽 運転免許あり その他)
社団法人大阪フィルハーモニー協会楽団事務局元職員
結婚を期に関東へ移住しフリーな音楽ライフを満喫しつつ、独学でWebライターや美容と健康のプロ資格も取得。
地元コミュニティーを築く中で市政に興味を抱く。
2023年、統一地方選挙で初当選!再び独学で政治経済を学び『人生は挑戦の連続である』ことを体現する二児の母。