後藤久美子の吹田市政報告vol.5(令和6年度5月定例会・個人質問)
令和6年度5月定例会は5月27日から6月28日をもちまして閉会致しました。
当記事では、個人質問を取り上げています。
一問一答方式で発言しましたのでご報告いたします。
『吹田市議会議会中継サイト』(令和6年5月定例会 ー 6月14日質問)より
※以下、質問をざっくりと解説しております。
実は、議会中の発言時の写真は、いつも議会事務局さんが撮ってくださいます。
どの議員さんもです。
感謝でしかありません。有難うございます。
が!
私の議場での写真うつりが濃い上に真顔すぎて…
自分で自分を後から見ると、顔がこわいんですよね。=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇) 〣
質問日、やたら気合い入ってるなと思ってたんですよ。
普段のナチュラルな方がええのに。
メイク濃かったですか?!
その時に言ってくださいよ~💦
とは言ったものの・・・
妄想の高村氏「今日はメイクが濃いね。」
ゾワ・・・ッ(背筋が凍る)
あかんわ~( ꒪ ꇴ ꒪ ; )
そんなお茶目なやり取りはさておき本題へ。
目次
1. 大事は理、小事は情をもって処す
「教育委員会の動きが遅すぎる。」
保護者のお声がきっかけで。
現在吹田市では、昨年11月定例会の本会議で『吹田市立学校条例の一部を改正する条例』の制定が可決され、山田第三小学校と山田第五小学校が令和7年4月1日までの統合に向けて動いています。
・4月初月より加配されると言われていた教員が加配されていなかったこと
・上記を関係者と議会に事前報告なされていなかったこと
上記が、今後の手法として問題視でき、尚且つ当時、文教市民常任委員会の副委員長だった事もあり、議会質問しました。
そもそも可決に至るまでには様々なお声があり、反対のお声も大きかった点から、できたできなかったのこまめな報告が大切でした。
大事は理、小事は情をもって処す(「理」は論理、「情」は感情や思いやりの意味)ことです。
大きな事を決断する時は、情に流されてはいけません。
どんな罵声を浴びせられようが、情けを優先すれば判断を誤るからです。
ですが、小さな事ほど、感情や思いやりを優先し物事を判断・決断する事が必要です。
職業柄、考えて論理的に行動する必要のある市役所職員の立場(或いは組織)からすると、後者が多少苦手かもしれません。
私の勝手な憶測なんですけどね。
本来、情は即決なのです。
「約束を守っていない」「報告がなされていない」と指摘された直後に反省の言葉がみられず、「法律的に何ら問題がない」という強気な態度でのぞめば、感情的に逆撫でするに決まってますよね。
人対人なんだから!
「事前の報告がなぜなされなかったのか?」という問いから、以下もろもろの指摘もさせて頂きました。
・進捗状況(交流授業についても)と今後のスケジュール
・校長先生自体が、教育委員会との役割の認識が違っていたという指摘
・他にも、市内全域で学校規模適正化を行う可能性のある計画が現在あるのかどうか?
児童の生活環境のみならず、住区と校区の関連性や不動産の資産価値云々等、市民生活に多大な影響は付き物です。
市長と教育長は議場で「丁寧に努めてきた」とご発言されていました。
丁寧に努めてこられたのだと信じたい。
ですが、受ける側が「丁寧でない」と感じているなら丁寧ではなかったということなんですよね。
我々も含め反省すべき点です。
コミュニケーションの主導権は、受け取る側にあるからです。
ほんと、難しい。
発した側は良かれと思ってとった行動や発言に対して、受け取る側の性格、価値観や状況によっては、悪意に感じるケースです。
上記の理屈でいうと、受け取る側が丁寧ではないと感じられるなら、丁寧ではないという事になります。
進め方や手法も1つではなく、マニュアル通りにはいかないですよ。
まして、場所、タイミングや人によってまちまちなので、過去の事例が同じように当てはまるかどうかもわかりません。
とにかく今後は、学校との役割分担のもと取り組まれ、情報発信と共有に努められます。
関係者との話し合いを進め、令和6年9月定例会に統廃合に必要な補正予算案を計上予定という事です。
いろいろと足りない点はあり、教育委員会は慎重に取り組んでいるからこそ動きが遅く歯がゆく感じますが、子供達の為に、本当に一生懸命に向き合ってくださっている関係者、そして当事者の皆様にエールを送りたい!
皆さんと共に注視していきたいという思いで1つ目の質問を終えました。
2. 不都合な事から異動があった?とならない為に
デリケートな話題過ぎて公言には不向きだったかもしれません。
でも、市民目線としては気になる事の1つ。
議決までの責任者から、履行する時は別の人物が責任者になってるってどうなの?と普通に思います。
かなり重大な決め事をしている部署もある中で、どのように引継ぎされているんでしょうね。
実はこれまでに皆さんも色々な場面で感じておられた事ではないでしょうか。
重責を担っている職員さんの移動に対し、議決前の約束事の履行に不安や不満を感じるお声をきっかけに。
市民意見が賛否分かれるような事案に携わる職員について、責任者としての配慮はどうなっているのか。
吹田市としては、在室課年数の基準に基づいて各所属状況や本人のキャリアプランなどを総合的に判断しているそう。
人事異動は、年1回、4月に行われている事が多いです。 公務員一人あたりの人事異動の頻度は1〜4年程度ごとに1回が多いようですが、部署の状況や本人の将来的な希望によっても異なっているようですね。
事務的な引継ぎはできても、市民との関係性をすぐに引き継ぐ事は現実的に難しいです。
引継ぎの仕方にルールのような決め事はあるのかを聞きました。
人事異動に伴う業務の引継ぎに関しては、発令のおおむね1週間前には内示が行われて引き継がれるそうです。
期間が短いか否かは担当部署によって異なると考えます。
特定の市民や団体などとの関係構築に一定期間が必要な場合がある事は職員さんからも話があがっているようで、事業の継続性には配慮していくとのこと。
「不都合な事があるから異動があったのでは?」
そんな疑念を抱かれるケースもあるようでしたので、今回指摘をさせて頂きました。
3. 効率的に!地域包括支援センターをDX化へ
地域包括支援センターとは、高齢者の健康面や生活全般に関する相談受付など地域に密着した総合相談窓口です。
吹田市内には、15箇所のセンターがあり、業務はそれぞれの箇所に委託されています。
どの分野でもDX化が進んでいる最中、実は現在、吹田市内にある地域包括支援センターの職員さんは、毎月15日までに前月分の業務活動報告書を直接市役所まで出向き、書類提出せねばならないというかなりアナログな方法で業務を行っておられます。
また、必要に応じて支援困難ケースに関する個人情報なども、紙媒体で情報共有されているんですね。
高齢者だけでなく幅広い年齢層のケアに追われ、現場は常に大変な状態です。
「紙媒体でのやり取りは負担だ」というお声を聞いた為、指摘しました。
センター職員も担い手不足だし、近隣の豊中市では市とセンター間の共通システムを導入しているのだそう。吹田市でも実現できるよね?
共通システムの3つの課題としては、
・市が保有する各種個人情報を閲覧する管理体制の確保
・導入に必要な費用
・受託法人との合意形成にかかる時間
なのだとか。
今後、業務の効率化については、センター長会議や受託法人との懇談会で具体的な要望を聞きながら進めるそうです。
DX化の浸透により、少しでもセンター職員の事務的な負担を軽くし、本来求められる福祉サービス業務に集中できる環境づくりをぜひお願いしたいですね。
4. 不自然はNG!認知症の初期支援
認知症の早期発見を怠ると、ご本人やご家族だけでなく、第三者に影響が及ぶ等の事例が年々増えているようです。
背景には、早期の段階でご本人が病院での診察を拒まれ、ご家族も検査に連れていくのが難しいケース等が見受けられます。
自然に、認知症かどうかの検査に参加できる仕組みが大切かも!
重度化させない為のフレイル予防は大事ですよね。
2024年度現在、吹田市のホームページに認知症チェックシートが公開されています。
認知症のチェックをしてみませんか?【吹田市公式ホームページより】
【認知症の気づきチェック】と言ってしまっているあたり、ご本人から拒否されそうなんですけどね。
チェックシートの出典元は東京都となっております。ご参考までに。
吹田市では、他にも商業施設や図書館で、フレイル予防相談会が定期的に開催され、タブレットを用いた認知機能のチェックを行っています。
ちなみに、2024年度はフレイル予防相談会を昨年より2倍多く開催予定とのこと。
出前講座や産業フェア、みんなの健康展などでも開催しているようなので、ちょっと気になる方はアンテナを張っておかれると良いかと思います。
今回、認知症の進行を遅らせる非薬物療法の1つに、音楽を用いる音楽療法という手法を新たな視点として提示しました。
音楽療法を生かし、例えばフレイル予防を目的としたオーケストラの演奏会や、若手アーティスト育成事業に紐づけたイベントの中で自然に認知症がチェックできる取り組みを行うなど、音楽を融合させた新たな取組についても是非検討してほしいなと考えました。
5. 給食センターでの提供開始は令和10年度から
現在、吹田市では、中学校全員喫食に向け、健都イノベーションパークにおいて民設民営の給食センターの整備に取り組んでいます。
給食センター方式での給食提供開始時期が、経済状況などを理由に目標年度が2年遅れ、令和10年度中に開始予定とされているんです。
そして、ただの給食センターに収まらず、健康や医療のまちづくりを進める吹田市ならではの強みを活かした❝生活習慣病予防の基礎作り❞という観点を取り入れるということ。
昨年度、委員会で立川市給食センターの視察へ。
立川市の給食センターは、衛生管理の徹底と手作り調理と遊び心がとても印象的でした!!!
例えば、
・ひき肉やカレールウなどの素材作りからのこだわり
・手作りメロンパンやジャンボ餃子などの市独自の献立
・ハート型に切り抜かれた野菜が誰かに行き当たる等の面白い工夫
本当に自治体独自の良さというものが感じられ、ハード面が出来上がる前にソフト面の考察を深める事で、先を見通した計画案の構想ができるように感じます。
「どのような給食センターを計画しているのか?」
という問いに詳しくお答え頂きましたが、当記事では一部のみ掲載しておきますね。
生活習慣病予防の基礎作りを目指します。
国立循環器病研究センターと連携し、減塩だけでなく栄養バランス等の観点も踏まえた献立開発等を検討している他、今後の取り組みにおいて将来的に地域住民を巻き込んだ幅広い世代へのアプローチが期待できるものであり、現在、これらの内容を盛り込んだ【(仮称)中学校の全員給食に向けた基本計画】を策定する準備を進めています。
(公式答弁の一部のみ抜粋しております)
できれば、夏休み中の学童の宅食、公立幼稚園のお弁当宅食や独居高齢者の宅配弁当など、幅広い需要はあるわけなので、できるだけ現場の声を反映できる、自由度の高いセンター運営に期待したいですよね。
完全に個人的な意見なのですが、夏休み中の学童のお弁当対策、本当に考えたいところです。
何か学童関連が時代に遅れている気がしてなりません。
もう1点!
実は2024年11月中旬頃、吹田市の健都で、2025年大阪・関西万博の開催前に大阪府主体でプレ健都なるイベントが開催される予定なのはご存じでしょうか?
給食センター事業者を募集する時期に左右される時期のようですが、健康と医療をコンセプトにした健都でのイベントの中で、給食センターの設立予定の告知や献立等を先駆け、
「事業者の誘致に向けて広く発信してはどうか?」
と提案してみました。
そもそも摂津市域にある吹田市保有の未利用地に建設する前段階でもあり、募集時期等のタイミングの見極めは必要なんですが、健都等でのイベントで市が目指す中学校給食の考え方や施設のコンセプトをアピールする事は必要だ!
と前向きなご答弁を頂けました。
言い続けるから実現する!敢えて自らプレッシャーをかけるという事がご縁に繋がり、夢をカタチにする大事な要素になると思います。
6. 北千里地区課題① 駅前再開発の進捗の告知は?
現在、北千里駅前再開発について、住民との意見交換会が段階的に進められています。
参加者は毎回同じメンバーの参加になっているのが自然な流れではありますが、市と住民との間で多くの時間を要し、意見交換が繰り返され展開されているにも関わらず、恐らく約7割の住民はどうなっているのか進捗状況がわからない状況なんですよね。
方針が定まれば大々的に告知されるものと思われますが、本来、方針が定まる前に出来るだけ多くの方との意見交換をする事が理想的ですよね。
話し合いの過程段階から透明性を図り理解度を高める事で、結果的にプロジェクトが前に進みやすい!
主に告知方法について質問し、市民参画と情報共有の強化を訴えました。
各回の開催告知については、市報や市ホームページへ掲載し、阪急北千里駅前へのチラシ掲示、近隣自治会や市民ホール、まちなかリビング北千里等への配布を行っている。
(公式答弁の一部のみ抜粋しております)
その割には、「駅前再開発はどうなってるの?」というお声が多く、地元住民さんにはあまり目についていない可能性が。
シャッター街になってきている寂しい駅の様子に、不満と不安な心持ちの方が多いと感じます。
「何でもいいから時期を早めてほしい!」
{住民側の要望が強ければ強いほど行政側も慎重な動きになる為、早まる事は考えにくいです。
「タワーマンションの階層を低くして!」
{保留床として開発費用が捻出する為のマンションなので、高さによっては駅前施設が狭くなると聞いています。
「駅前再開発の前にシャッター街の対策を!」
「終着駅なのに、ケーキ屋さんもない!」
{テナントの敷金礼金が何百万円もかかり、費用面も原因の一つと言われています。ケーキ屋さん欲しいですよね。
上記のお声も届いており、同じような事を考えられている方も多数おられるかと思います。
駅前再開発の実現を果たす為に物理的に難しい事以外であれば、お力になれるよう頑張ります!
7. 北千里地区課題② 環境美化に関する条例
現在、北千里地区の住宅街における犬の糞尿被害のお声を多く聞いていた為、条例の改正はされないか?看板や道路表記等の工夫について質問しました。
『吹田市環境美化に関する条例』
第1条:市、事業者及び市民等が連携し、ポイ捨て及び飼い犬等のふんの放置の防止、路上喫煙の適正化等を推進して環境美化の図ることにより、清潔できれいなまちをつくり、もって市民の生活環境の向上に資すること
上記を目的にしているのですが、家の前の道で犬の尿が水たまりになり、避けようとされた高齢者の方が側溝に落ちるという事案が発生するなど、水をかけて処理をされる等のマナー問題ではあるものの、条例文言を糞だけでなく糞尿と改めてはどうか?というものです。
市側は「啓発をする」という答弁に留まりましたが、条例は実際に意味を成すものでなければならないと考えます。
というか、そもそも、市内全域で実際に罰金として徴収された事例は実際にどれくらいあるんでしょうね?
ポイ捨てや路上喫煙の適正化を含めて、過料額2000円以下なんですが、現時点での勧告や過料の実績はないとのこと。
問題の主旨としては、条例が『誰も見ていない場面での啓発にもつながる内容になっているのか?』という点です。
金額の引き上げも考えていないそうですが、看板や道路表記等の文言にも工夫があると効果的だと訴えました。
文言には過料額を記載する、或いは感謝の気持ちを目を引くキャッチコピーで記載されたものは効果的ですもんね。
市としてペット飼育におけるマナーの啓発を強化する事を要望し、質問を終えました。
投稿者プロフィール
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同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業(中高一種教員免許取得・音楽 運転免許あり その他)
社団法人大阪フィルハーモニー協会楽団事務局元職員
結婚を期に関東へ移住しフリーな音楽ライフを満喫しつつ、独学でWebライターや美容と健康のプロ資格も取得。
地元コミュニティーを築く中で市政に興味を抱く。
2023年、統一地方選挙で初当選!再び独学で政治経済を学び『人生は挑戦の連続である』ことを体現する二児の母。
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