まさかのワースト1位？！吹田が特殊詐欺被害、東京を超える

実は、吹田市内で特殊詐欺被害がかなり増えているようなので、緊急に研修会が開かれました。
当ブログでは私のフィルターを通し、特殊詐欺被害が、吹田市内でなぜ増えているのか？どんな犯罪なのか？なぜ騙されるのか？防ぐ手立ては？等について解説しております。


まずは被害について知ること(防犯知識の向上)、そして動く前に即決せず持ち帰ること(慎重な行動)、場合によっては第三者機関に相談・確認(証拠集め)することも必要かもしれません。
「私は大丈夫だから」「両親(祖父母)は大丈夫だから」と過信せず、それぞれの世代がご自身を、そしてご家族を守る為に防犯意識を高められますように。

なぜ？特殊詐欺被害が吹田市内で増えているわけ

令和３年度～４年度の大阪府警察本部に示された吹田市における被害発生件数において、
警察署管内では府内ワースト1位という現状だと公表されました。
数値を確認すると特に還付金詐欺被害が目立ち、実は被害総額が前年度比でなんと約5,785万円！！！
今年(令和５年度)では更に増えている傾向があるようで、早急に手を打たなければならない現状であるようです。

なぜ吹田市で増えているのか？

• 理由① お金持ちな高齢者が多い
• 理由② 一度で取り切れない？！再被害にあう
• 理由③ 上手い口車にのせられてしまう

以上のような理由が考えられております。

実は、私が関東から移住してきた時に吹田市を選んだ理由の1つとして、子供達にとって如何に安心安全で、できるだけ土地柄の良い(危険が少なそうな)場所で、都心にもアクセスしやすい立地であるかだったんです。
関東にいた頃に周囲から耳にしていた自身の先入観的なイメージかもしれませんが、吹田市は土地柄が良い(危険が少なそうな)場所が多い＝周辺住民がしっかり仕事を持っており、比較的事件性が少ないというイメージがありました。

理由①に関して、心にゆとりのある恐らくお金持ちであろう方々の高齢化が進むと同時に、詐欺被害が勃発する事は不思議ではないのかもしれません。

それも85歳以上を狙ったケースが多いのだとか。
もともと財産家の方々なのかもしれませんが、将来の為に、少なからず収支のバランスをとる為の努力をされてきた方達のはずです。そういう方達は、もちろんある程度の自制だってされています。お金持ちってそういう事ですから。
むやみやたらに散財してしまえばお金はすぐなくなってしまうわけですからね。

頑張って貯金されてきた方達から卑怯な手段で横から奪うなんて、あってはならない見過ごせない犯罪ですよ。

理由②では、お金を持っている事がわかっていて一度で取り切れなかったケースで、「逃がす手はない」と２度３度と同じ人を狙う事があるようです。そのような場合、犯罪者のカモリストにいうものに載っている可能性が高く、別の手段でだまされるらしいのです。
理由③では、上手い口車にのせられて信用してキャッシュカードを渡してしまうんですって！

実際、吹田市では令和５年度５月１６日に受け子と呼ばれる犯罪者の１人が１日に５件のキャッシュカードを受け取り、九州へ逃亡した事件があったそうな。

まだまだ浅い人生経験ですが、今まで周りを見てきた中で習得した事をお伝えすると、自分からの行動ではなく他からの行動である場合、基本的に上手い話しはこないと思っていて丁度いいと考えるのはどうでしょうか？

ご自身の軸をしっかりもたれ、相手に対し断る勇気やご自身の欲を絡めず、決して即決せず焦らないこと。

例えちょっといい話だなと思われたとしても、自分しかいない等上手い言葉で過信させられたとしても、まずは疑いの目をもち第三者に確認をした方がいいです。
冷静になれば変だと思える事でも、焦ってしまえば相手の思う壺ですよね。

ほんと悪質です。

特殊詐欺被害ってなんなの？

初めの一歩は、オレオレ詐欺から。

でも大阪の住民は「オレオレって誰やねん！」「そんな息子はいてへん！」で終わってたらしいですが、

■還付金詐欺・・・「口座番号を教えたらお金がもらえる」とATMへ行ったところ犯人の口座に送金されるという手口
■預貯金詐欺・・・「不正利用されてるから」とキャッシュカードをとり残高や暗証番号、家に１人かを上手い具合に聞かれ、受け子が訪問し、直近のATMで引き出す手口
■キャッシュカード詐欺盗・・・訪問時、「不正利用されているから」と封筒に通帳などをいれさせてわざと割り印をさせ、１週間かけてお金がとられていく手口

その他、架空料金請求詐欺、融資保証金詐欺、金融商品詐欺、ギャンブル詐欺などおよそ10種類ほど。
ネット上でトロイの木馬などの警告をさせ、振込をさせるプリペイド式の電子マネーを買わせるなど様々な詐欺手口が発生しているのだとか。

とにかく、手口が変わる。

そして人の心理に漬け込み、お得感か脅しなんですよ‥‥‥

そしてこのような詐欺があの手この手で色々あるようなんです。
そこで、すべてひっくるめた総称として特殊詐欺と呼ぶようになったんですって。

なぜ人は特殊詐欺にだまされるのか？

「詐欺師はだましのプロ集団だから」らしいですね。
その一言に尽きるそうです。
言葉巧みに話しが上手いのだとか。

手法としては、とにかく電話を切らせないようにしているらしいのです。

SNS上では考えられない事かもしれませんが、電話となるとタイムリーですし、相手の声がまるで対面で話しているような感覚に苛(さいな)まれるかもしれません。相手に失礼だからと電話を長引かせるのではなく、
少しでもおかしいと感じたり、
身に覚えのない事であったり、
怪しい言動だと感じたり、
そんな時の電話を切る対応として、

話しながら電波がおかしい等理由で突然、ぶちっ(電話を切る音)
「あれ？おかしいなー(聞こえないフリ)」ぶちっ
「用事があるので失礼します」ぶちっ

又は、
「確認します！」ぶちっ

※本当に電波障害がある場合はございます

私流戦法ですが、電話を切ることが賢明な選択ではないでしょうか。
あなたやあなたのご家族にとって少しでもお役に立てば幸いです。

そして、詐欺電話の傾向によればいきなり電話をかけてきているわけではなく、セールス系の電話を装い、事前に「家族がいるのかいないのか」「お金をもっているかどうか」など調査され、用意周到に狙われているのだとか。

なんてことのない会話から情報が筒抜けになり、複数いる犯罪者集団グループにコロッと騙されてしまう流れになっているらしいんですね。

ただの会話ですがされど会話。
知らないうちに、相手に情報を読み取られる可能性があるって考えると怖くないですか？

だまされないようにする為の対策は？

一番多い詐欺被害が固定電話機からの誘導らしいのです。
固定電話機を解約し、スマホに切り替える選択肢もありますが、一番被害にあわれている８５歳以上の方達が揃って一律に固定電話を解約なんて事は考えられず…
１つの手段としては、普通の固定電話機を防犯機能付き固定電話機に切り替える事です。
防犯機能付き電話機を吹田市内４割近くのご家庭が切り替えられれば効果が期待できると言われています。
録音することができ、「この電話は録音されます」というアナウンスも流れる為、防犯意識の高いご家庭であると犯人も諦めるきっかけになりえます。
その為、令和５年７月定例会においての補正予算案の１つに１千万の予算はかかりますが、1000人の防犯機能付き電話機の購入補助の話が進みました。小さな事から前進です。

ただ、買う手間、選ぶ手間、補助金申請の手間、設置の手間という４つの手間があります。

もっと良い案があればぜひ教えてください。
この記事をここまで読んでくださっているからこそ、一緒に政策についても考えていける方です！

そしてそして、ご自身やご家族を守る為にぜひ、設置までの手間をご家族様や知人の方にご協力いただきながらでも、セキュリティ面でご心配な方は固定電話機の買い替えを強くお勧めします。

また今後、銀行間におけるやり取りとして着金を遅らせることや、市内約１２７店舗あるコンビニである一定条件の対象者の方にはプリペイドカードを買わせないよう呼び掛けるなどの様々な対応も考えられていかれるようですよ。

怪しさ100％！犯人は『遊ぶ金ほしさ』

また、詐欺の背景では、若者の闇バイトというのが昨今問題になっていますよね。
「手っ取り早く稼ぎたい！」
そんな考え方が自身をどん底においやり、周りを不幸にしてしまうのです。
生活をするために稼ぎたいというより、警察署長さん曰はく犯人の目的は遊ぶ金ほしさ(遊興費)らしく・・・

遠回りであったにせよ、貯金ができないと苦悩するにせよ、やっぱり地道に稼ぐことが一番。
私が若者に１つお伝えできる事としたら、【美味しい話はない】ということです。


そして、必ずしも夢をもって打ち込めるものがなくたっていいんです。
信頼のある企業のバイトを掛け持ちしたり、信頼できる企業の就活に自分から挑んだり、自分で起業したり、或いは私のような政治家になる道だってあります。
相手が提示した美味しい話にのるのではなく、自ら手探りし、自らアクションを起こすことです。
そして恐らく、その道のどれもが苦労するものです。
お金を稼ぐ事は決して楽ではありません。
楽に見える職業だと思っても、楽ではないのがお金を稼ぐということ。
苦労を苦労と思わず、経験値アップだと思えばいい。
多くの経験をするほど強みができ、人生に深みがでます。そして、培った人脈や環境は宝物なんです。

まとめ

人とウイルスの関係性と似ているなーと思います。
あの手この手で手法が変わり、世代が変わればまた違った形で出てくる問題です。
いつの世もだましだまされ、永遠に終わる事のない戦いなのかもしれませんが、皆で呼びかけ合い、一定数の被害は防いでいきたいですよ。

今回、吹田市のケースでは、【♯８５歳以上 ♯固定電話】という焦点に絞られましたが、他にもフィッシング詐欺などのサイバー攻撃などありとあらゆる手段の詐欺被害が実在します。

ちなみに、偶然か必然か、研修会中に私のスマホ番号にきていたらしい詐欺SMSメール。

でしたからねwwwww

投稿者プロフィール

後藤 久美子吹田市議会議員

同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業（中高一種教員免許取得・音楽　運転免許あり　その他）
社団法人大阪フィルハーモニー協会楽団事務局元職員
結婚を期に関東へ移住しフリーな音楽ライフを満喫しつつ、独学でWebライターや美容と健康のプロ資格も取得。
地元コミュニティーを築く中で市政に興味を抱く。
2023年、統一地方選挙で初当選！再び独学で政治経済を学び『人生は挑戦の連続である』ことを体現する二児の母。

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